研究院長挨拶

平成27年に創立140周年を迎える一橋大学は、これまで社会科学の研究総合大学として、教育研究を通じた我が国の発展とそれを担う人材育成に貢献してまいりました。グローバル化が進み、様々な問題が深刻になっている現代社会においては、大学がその要請に応えうる、国際的、先端的、学際的な研究を推進していくことが必要不可欠です。こうした流れを踏まえ、世界水準の社会科学研究拠点と研究ネットワークの構築を目指して、平成26年5月に社会科学高等研究院が設置されました。

本研究院は、学長直轄の組織で、「重点領域研究プロジェクト部門」、「国際共同研究プロジェクト部門」、「個人研究プロジェクト部門」の3部門から構成されています。「重点研究領域研究プロジェクト部門」では、その時代の社会的重要課題に多様なアプローチから集中的に研究し、制度改革や政策提言に結びつけることを目指します。本学の経済研究所に蓄積された統計資料を活用し、理論・実証分析につなげます。「国際共同研究プロジェクト部門」では、各分野の第一線で活躍する海外からの招聘研究者と本学教員との共同研究と論文発表を推進します。「個人研究プロジェクト部門」は、海外からの著名な招聘研究者および本学の教員により、個人の自由な創意工夫に基づく基礎・応用研究を行います。いずれの部門においても、今日的重要性および国際的に注目を集めている研究課題を優先させ成果を求めてまいります。また、本研究院の運営は、社会科学分野における拠点して国際的な評価に堪えるよう、可能な限り柔軟に行ってまいります。

本研究院に所属する研究者は、海外から招聘した著名研究者、本学で国際的な活躍が期待される教員、国際公募によって任期付きで採用された若手研究者やポスト・ドクトラル・フェローです。研究者の研究時間を確保するため、サバティカル制度の適用や、URA(リサーチ・アドミニストレーター)の配置も行い、本学全体の研究活動の活性化を図ります。さらに、本学の大学院生に、海外から招聘した研究者の指導を受ける機会を提供するとともに、国際会議における発表や国際誌への論文投稿を支援することにより、グローバルに活躍できる次世代の研究者を育成いたします。

一橋大学が築いてきた伝統と実績を尊重しつつ、本研究院を中核として社会科学研究の一層の高度化ならびに国際化を進め、次世代の研究者の育成を図ってまいりたいと存じます。本研究院の発展がひいてはグローバルな社会の発展につながると考えておりますので、皆様のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

一橋大学社会科学高等研究院長 村田 光二

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